天然葉酸と合成葉酸との違い CHAPTER1 葉酸ってなに? 生まれつきの障害の発症リスクを下げる 葉酸は、「赤ちゃんの健全な発育や血液を作る」のに関わるビタミンの一種です。葉酸を摂取することで「二分脊椎症」や「無脳症」など脳や脊髄の生まれつきの障害の発症リスクを下げることがわかっています。妊娠初期(4〜15週)に、赤ちゃんの脳や脊髄の基になる神経管が形成されるため、妊娠を望んだ時から葉酸をサプリメントなどで摂取することが推奨されています。 「天然葉酸」と「合成葉酸」 葉酸のサプリメントで使用する葉酸には、「天然葉酸(食事性葉酸)」(ポリグルタミン酸型葉酸)と「合成葉酸」(モノグルタミン酸型葉酸)の2種類があります。 天然葉酸(食事性葉酸)とは、野菜などに含まれている自然界に存在する葉酸を指します。合成葉酸とは、人工的に吸収率の良い形でつくられた葉酸です。 ポリグルタミン酸型(天然葉酸) 野菜や果物、レバーなど自然界に存在する。食品から摂取した場合、消化の過程でモノグルタミン酸に変化して吸収される。 ※点線内:葉酸の割合 他の成分はあまり配合できない 吸収率 モノグルタミンの半分 1粒内の葉酸の割合 食事と同じ形で吸収率が低いため多く配合。その分、他の成分は含まれにくい。 モノグルタミン酸型(合成葉酸) 体内に吸収される前段階の葉酸で、人工的に作られる。吸収率が良いため多くのサプリや健康食品が採用している。 ※点線内:葉酸の割合 他の成分を多く配合可能 吸収率 ポリグルタミンの2倍 1粒内の葉酸の割合 吸収率が高いため少なく配合。その為、他成分が多く配合される場合がある。 合成葉酸の問題点 これまで吸収率の高い合成葉酸が主流でしたが、過剰摂取になりやすく、ママや赤ちゃんへの悪影響が問題になってきています。 また、日本人の多くは合成葉酸を代謝・活用できない体質ということも明らかになりました。 CHAPTER2 合成葉酸をめぐり起きている問題とは ぜんそくを発症する確率が約30%上昇 オーストラリア・アデレード大学の研究によると、合成葉酸サプリメントを妊娠後期まで飲み続けた場合、生まれた子どもがぜんそくを発症する確率が約30%高くなることが明らかになりました【1】。 なお、葉酸を豊富に含む食品を摂取する場合は、生まれた子どものぜんそく発症リスクに上昇は見られませんでした。 グラフ:ぜんそくの発症リスク 日本人女性の約7割が合成葉酸を利用できない? 葉酸は様々な代謝経路を経て、活性化してはじめて体内で利用されます。 葉酸の活性化に必要な酵素(MTHFR)の量はひとりひとりのMTHFR遺伝子によって決められており、実に日本人女性の67.2%が、HTHFR遺伝子変異という報告がされました※。 つまり、日本人女性の約7割は摂取した葉酸をうまく活用できない体質ということになります【2】。 合成葉酸サプリと天然の葉酸では新陳代謝のされ方が異なると考えられており、 HTHFR遺伝子変異の人が合成葉酸を過剰に摂った場合、活性化できず体内に蓄積し、がんやうつなどの神経病に関連する可能性があるとも言われています。 自閉症やがんとの関連性も 遺伝子に変異のある人が合成葉酸を多量に摂ることで、活性化できない葉酸が体内で蓄積することで本来の活性化した葉酸のはたらきも阻害されることがわかっています。これにより、神経伝達物質が十分につくられないことにより脳の発達がうまくいかず、自閉症になるリスクが上がるという報告があります※。さらに、蓄積した合成葉酸はがんの増殖にも寄与するという研究結果も出ています※。 CHAPTER3 今注目の食事性葉酸サプリとは 自然界に存在する葉酸を抽出したサプリ これまでの合成葉酸サプリとは違い、野菜や果物など自然界に存在する葉酸を抽出してつくった葉酸サプリが、食事性葉酸サプリです。体内でおだやかに吸収され、身体に負担がかかりにくいことが特徴です。 過剰摂取の心配が無く安全に摂取できる 葉酸は水溶性ビタミンのため調理で失われやすく、妊娠中は特に食事から十分な量の葉酸を摂ることが難しいとされてきましたが、食事性葉酸サプリであれば、過剰摂取を心配することなく、安全に十分な量を摂取することができるとされ、注目されてきています。 厚労省は「食事から」の葉酸摂取を推奨 厚生労働省は、妊娠中期以降~授乳期までは「食事から」の葉酸摂取を推奨しています。 赤ちゃんが急成長する妊娠中期から授乳期は、多くの血液が必要になります。 葉酸は血液をつくるはたらきもありますので、妊娠中期以降は特に赤ちゃんへの影響のない食事性葉酸を摂取するようにしましょう。 「レピールF葉酸®」とは? レピールオーガニックスのサプリに含まれる「レピールF葉酸®」は、米国のオーガニック認証を受けたレモンから抽出した、100%食事性天然葉酸です。レピールオーガニックスのオリジナル原料で登録商標。残留すると危険な有機溶媒は使用せず、熱水で抽出しています。 ※参考文献 【1】American Journal of Epidemiology Advance Access published October 30, 2009 【2】平岡ら:葉酸代謝関連遺伝子多型 に基づくテーラーメイド栄養学. ビタミン 2009; 83 264-274 【3】分子栄養学実践講座 "自閉症が増えた本当の原因” 【4】Mercola, J. "Folate May Mitigate Pesticide-Related Autism" Retrieved September 25, 2017 レピール葉酸のご購入はこちら